トライアスロンコースを試走

2020年かごしま国体のトライアスロンコースを試走する地元アスリートたち=26日、天城町松原

20年かごしま国体
天城町と県協会事務局
安全対策など検討

 

 【徳之島】天城町商工水産課の国体準備室は25日、県トライアスロン協会事務局長らを招き、2020年第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」トライアスロン競技会場となる同町松原漁港を中心に競技試走会と検討会を開いた。地元アスリートらの協力と視点でスイム・バイク・ラン各コースの安全対策などを検討した。

 かごしま国体のトライアスロン競技は2年後の同年10月4日、同町松原漁港を発着点に▽スイム1・5㌔(漁港泊地2周)▽バイク42・5㌔(県道・町道周回コース8周)▽ラン10・7㌔(同2周)の計54・7㌔で開かれる。47都道府県代表の成年男女各141人・計282人が鉄人レースを展開する。来年11月にはリハーサル大会も計画中だ。

 試走会には、県トライアスロン協会の田代実美(さねよし)事務局長ら関係者3人を招へい。町の国体準備室職員や地元で養成の認定審判員、同競技愛好者などが参加。三方を護岸が囲った同漁港泊地内のスイムコースを実際に泳いだ後、同漁港船揚げ場を発着点に、町道と県道のバイクおよびランの周回コースを試走点検、検討会を開いた。

 特にスイムコースでは、沈み瀬や岩礁付近は「コースブイや三角ブイのほか、ロープを張って目印を付けた方が安全」。夢中で泳ぐことによるコース逸脱で「沖に行かせない目印も必要」。コース中間付近の防波堤突端は「衝突対策のクッションを」など意見もあった。

 田代事務局長は「実際に体感して選手らを迎え入れる準備が目的。地元大会が開かれていて機運は盛り上がると思うが、国体とは競技性の面で随分違う。島民の皆さんはいつもと同じように温かく迎えて観ていただき、関わっている関係者はいつもと同じではいけない」と厳格な運営に期待した。