奄美大島2市村で夏祭り

奄美大島2市村で夏祭り

集落対抗の24チームエントリーの「なんこ大会」。白熱した心理戦に、場内は歓喜と熱気に包まれた(第29回あやまる祭り)

舟こぎ、なんこ、花火にぎわい

あやまる祭り・ひらとみ祭り

 奄美大島で26日、奄美市笠利町・大和村の2市村それぞれの夏祭りが開かれた。舟こぎ競争やナンコなどの伝統的大会ほか、歌や踊りのステージ、花火など様々な催しを展開。8月最後の日曜日に、家族連れなど多くの人が詰め掛け、両会場ともにぎわった。

 当初12日の予定から、台風の影響で26日の延期開催となった第29回あやまる祭り(同実行委員会主催)は、奄美市笠利町の宇宿漁港であった。

 「なんこ大会」に集落対抗24チームがエントリー。伝統の遊びとはいえ、出場者らは白熱した心理戦を展開。激しく巡り変わる攻防に、力の込もった応援も飛び交い、場内は歓喜と熱気に包まれた。

 夕方からの舞台芸能では、演歌、新民謡のほか、島唄やバンド演奏も。フィナーレは、同祭り初開催から披露されている、笠利青年団女子による「火舞」の迫力あるステージ。燃えたたいまつを手で回し、暗闇に浮かぶ火のサークルが来場者を魅了した。

【舟こぎ競争】▽ちびっ子の部=①外金久子ども会A②宇宿6年③外金久子ども会B④和野・土浜子ども会▽一般女子の部=①OVER30②マヒマヒ③頓原shynees④海猿(佐仁)▽集落対抗の部=①里集落青年団②外金久集落③節田集落④和野集落▽一般男子の部=①手広スパンクス②西郷レンタカー③T・S・B④用安つのまる会 

【なんこ大会】①里B②須野B③須野A、節田▽最高年齢賞 福崎一義(用安・80歳)                   

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舟こぎ競争には、男女の部、計58チーム出場し盛り上がった(第27回ひらとみ祭り)

 

 大和村では「第27回ひらとみ祭り」(同実行委員会主催)が同村の思勝港湾一帯で行われた。この日は、早朝から伊集院幼村長や関係者一同、同村のサトウキビ栽培の祖・直川智翁をまつる開饒=ひらとみ=神社を参拝し、豊作と祭りの安全を祈願。午前9時半、号砲が鳴らされると、名物の舟こぎ競争から祭りは始まった。

 舟こぎ競争には、エンガ(男子)の部39チーム、メラブ(女子)の部19チームが参加し、トーナメント形式で熱戦。息を合わせて力を振り絞る選手に、観衆からは大きな声援や拍手が送られるなど熱を帯びた。

 夕方からは、屋台や出店が軒を並べ、仮面ライダービルドのショーや里アンナさんによるスペシャルライブが行われるなど、会場に詰め掛けた老若男女は大にぎわい。最後は、立て続けに2千発の花火が打ち上げられ、夏の風物詩のフィナーレを華やかに飾った。