夏休み理科作品名付け会

講師のアドバイスの下、標本の名付けを行う家族連れ

自然知り学ぶ機会に
奄美市教委

 奄美市教育委員会は27日、同市名瀬の奄美文化センターで「夏休み理科作品名付け会」を開いた。38家族85人が参加し、講師のアドバイスの下で採集・収集した標本の名前を、図鑑などを用いて調べた。

 名付け会は毎年夏休み終盤に同市教委が自由研究の仕上げとして開くもの。同市では夏休み前半に標本作り講座も行っており、同教委担当者は「夏休みに子どもたちが奄美の自然を知り、学ぶ機会を持ってもらうことで、世界自然遺産登録へもつながってくるのでは」と話す。この日は地域の収集家や教員らが講師として対応し、子どもたちが持ち寄った標本の種名同定を手伝った。

 岩石を集めた小宿中1年の山路怜聖=れんと=君(12)は「昨年までの3年間は貝を集めたが、他のものにチャレンジしたいという思いから岩石を選んだ。岩石を構成する粒の大きさにも違いがあるということが学べてよかった」と話した。

 例年人気で、今年も最も持ち込みが多かった貝類の名付けを担当した圓忠造さん(67)は「例年より持ち込みが少ない気がする。サンゴの死滅や白化により貝が減ってしまっているからか」と話した。また、「4月ごろから長い期間を使って集めてほしい」と子どもたちへ呼び掛けた。

 同会は28日、同市笠利町の笠利公民館でも開かれる。受付時間は午前9時~同11時半。予約は不要。

 問い合わせは電話0997―52―1128(内線1729、奄美市教委学校教育課・西國原さん)まで。