大和村、出産祝い金交付

出産祝い金を贈呈された市田さん夫婦と双子の赤ちゃん、伊集院村長

双子の赤ちゃん誕生祝福
伊集院村長「大変よろこばしい」

 大和村は27日、役場村長室で出産祝い金交付式を行った。先月に双子が誕生した村内の夫婦に、条例で定められた出産祝い金(2人合計50万円)を贈呈。交付式の参加者は、新しい命の誕生を喜び双子の赤ちゃんの前途を祝した。

 同村は若者の流出や、出生率低下などに対して、地域活性化定住促進条例を制定。村内の定住促進を図るために、新築住宅や出産祝い、育児助成、高校生通学バス補助など様々な支援を行っている。

 出産祝い金を贈られたのは、同村思勝の市田晋太朗さん(32)・仲子さん(34)夫婦。夫婦には先月23日、奄美市名瀬の病院で長男・翔太朗くんと長女・幸菜ちゃんが誕生していた。

 双子の赤ちゃんは、お揃いのベビーカーで両親に付き添われて村長室に到着。交付式に市田親子、伊集院幼村長、泉有智副村長、神田雄一保健福祉課長などが参加した。

 伊集院村長は、出産祝い金を母親の仲子さんに手渡して祝福。「出産と双子の誕生ということで、大変よろこばしい。子育てに二重の苦労があるだろうが、夫婦で助け合いながら子育てに励んでもらいたい」と激励した。

 交付式を終えて仲子さんは、「子育ては忙しいけど楽しい。いただいた祝い金は、2人の将来のため貯金する」と話した。

 同村は子育て支援に力を入れていて合計特殊出生率が、2008~12年の平均値1・78から近年は改善してきていると村当局は説明。また子育て支援が充実しているので、Uターン希望する出身者も増えているという。