13日ぶり、関空直行便再開へ

就航再開のめどがたったバニラエアの関空直行便(資料写真)

16日から 関空ターミナルの供用開始受け
バニラ・エア

 台風21号の影響で第1ターミナルを閉鎖していた関西空港が、14日から同ターミナルの一部を供用開始することが13日までにわかった。それにより、欠航が続いていた格安航空会社(LCC)バニラ・エアの奄美大島直行便は16日から就航再開となる見通し。同社広報は奄美新聞の取材に対し、「これまでご心配、ご不便をおかけしました。引き続き関西圏と奄美を結ぶ路線として、ご愛顧を願いたい」とコメントした。

 21号の接近で、同空港内の滑走路2本のうち第1ターミナルビル南側の第1滑走路(全長約3500㍍)が浸水。ターミナルビルにも大量の水が流れ込んだほか、連絡橋の破損などで一時空港閉鎖の事態に。

 その後、空港機能は徐々に復旧に向かっていたが、奄美空港への直行便が離発着する第1ターミナルの再開のめどは立たず、4日から欠航が続いていた。

 同社が発表した就航見通しによると、同便ダイヤは16~20日までを決定。21日以降については「空港側との調整中。詳細は随時、ホームページで掲載していく」(広報)。

 また関空、成田空港と奄美空港で三角運航を行っている機材繰りの関係から、ダイヤが時間変更されていた成田―奄美大島便も順次、通常に戻ることを明らかにしており、利用前の事前確認を呼び掛けている。

 地元観光関係者も関空直行便の再開見通しに喜ぶ。一般社団法人・あまみ大島観光物産連盟の境田清一郎事務局長は「9月は時期をずらした長期休暇で奄美に訪れる若い世代も少なくない。LCC便の就航再開は今後の入込の回復につながる」と安堵した。