夜空かける「こうのとり」の軌跡

こうのとり7号機を載せたH2Bロケットの軌跡は奄美からも確認された(西康範さん撮影)

H2Bロケット打ち合成功
ゆっくりと飛ぶ様子、奄美でも確認

 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機を搭載したH2Bロケットが23日未明に南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。夜空をかけたロケットの軌跡は奄美大島でも見ることができ、奄美市名瀬の西康範さんは見事写真に収めた。

 打ち上げられたのは国産ロケットのH2B7号機。当初11日に打ち上げ予定だったが、天候悪化、液体窒素タンク安全弁の異常などにより4度延期となっていた。JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、23日午前2時52分に打ち上げられ、約15分後に同7号機がロケットから分離し、打ち上げは成功した。

 同ロケットは宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機を積載。こうのとり7号機は、国際宇宙ステーションに荷物を運ぶほか、小型カプセルに試料を入れて大気圏に突入させる実験も行う予定としている。

 西さんはこの日、奄美大島北部の高地でカメラをセットし、タイミングを待った。打ち上げから1分足らずで、ゆっくりと姿を見せた光の軌跡をパチリ。「初めて撮影する場所だったので飛んでくる方角がわからず心配だったが、想定内の位置に出てきて良かった」と西さんは語った。

 こうのとり7号機は今月27日に国際宇宙ステーションに到着する予定という。