地域住民も多く参加し、白熱した展開も見られた
校章を人文字で作り、ドローンを用いて空撮した=離島ぐらし・田中良洋さん(撮影者)提供
瀬戸内町の嘉鉄小学校(桑鶴明人校長、全校児童5人)は23日、同校グラウンドで創立135周年記念運動会を開いた。地域住民が多数参加し、白熱した競技展開を見せた。児童・教職員、地域住民が並び、同校の校章を人文字で表現し、ドローンで空撮するプログラムもあり、参加者全体で節目の年を祝福した。
今年の運動会のキャッチフレーズは「最後まで全力できばれ嘉鉄っ子」。地域住民も多く参加し、校区内の▽嘉鉄西▽嘉鉄東▽伊須▽蘇刈の4集落と地元の中高生チームの計5チームに分かれ競った。
児童たちは一輪車リレーや障害物競争などでの競技を行ったほか、流行歌にのせて色とりどりの旗を振るフラッグ演技で会場を盛り上げた。一方、一般参加者による綱引きやムカデリレーなどは集落の威信をかけた熱戦に。チヂン(太鼓)を叩いたり、仮装して声援を送ったりと、応援にも力が入った。
ドローンによる人文字の空撮は、同町地域おこし協力隊・才木美貴さんの提案によるもの。児童・教職員が手に掲げた板は地域住民と教職員が一体となって作成した。校庭に作られた人文字だけでなく嘉鉄集落、美しい嘉鉄湾の風景も映しこんだ魅力あふれる動画を撮影した。
撮影後、才木さんは「135周年を良い機会だと思い提案した。集落の皆さんも協力的で、一致団結して仕上げることができた。子どもたちや地域の思い出になり、嘉鉄小学校として盛り上げていければ」と語った。
桑鶴校長は「地域の協力は本当にありがたい。子どもが減ってきているので学校の魅力を発信していきたい」と思いを込めた。
この日撮影された映像は11月10日に開かれる同校創立135周年記念式典・学習発表会でお披露目される予定という。