晴れやかに、あいさつする西郷隆盛・敬天愛人の会・平山徳廣会長
ろうろうと漢詩「獄中有感」を吟じる、内弘志相談役
薬丸自顕流の人たちと記念写真に収まる、西郷隆盛直系五代目・西郷隆太郎さん。抱いているのは六代目・隆公ちゃん
東京奄美会女性部有志による踊り奉納
懇親会で歌を披露する、シンガーソングライター・竿田美也子さん
【東京】西郷隆盛・敬天愛人の会(平山徳廣会長)はこのほど、大田区南千束の洗足池畔で「西郷南洲・勝海舟並びに御一統の御霊祭」を開いた。100人以上が参列し盛大な祭事となった。式典には、西郷隆盛直系五代目・西郷隆太郎さんも参列し来賓としてあいさつ。玉串奉奠(ほうてん)などがおごそかにされ、歌手(常任幹事)鶴丸和大さんの歌唱奉納、東京奄美会女性部有志による踊り奉納もあった。閉会後の直会(懇親会)には、西郷隆盛直系四代目の西郷吉太郎さんも参加、出席者たちと交流を深めていた。
汗ばむほどの陽気の中、「西郷南洲留魂祠」前に集った人たちに平山会長は、「西郷隆盛の最大の魅力は、人を許す力だ。これを我々は勉強して次の世代につなげていきたい」と語った。来賓として、妻・あゆ美さん、息子・隆公ちゃんと共に駆け付けた西郷隆太郎さんがあいさつした。
隆太郎さんは「このように御霊祭を開催していただき、感謝をしたい」と述べた後、「先日、西郷家の会合があったが、家系図にある1100人のうち200人以上が集った。とてもうれしく思う」。維新150年の今も、受け継がれていく絆を感慨深く振り返った。
ほかに、三州倶楽部・本田勝彦会長、西郷南洲東京顕彰会・隈元泰弘会長らがあいさつした。その後、内弘志相談役が、漢詩「獄中有感」を吟じた。
また、薬丸自顕流演武奉納が行われ、受け継がれていく勇壮な武芸に接した参列者は、維新に思いを馳せているようだった。さらに歌唱奉納、踊り奉納などの後、場所を移して直会(懇親会)が開催された。
新会員の紹介や、沖永良部島2世の竿田美也子さんの歌のほか、手品や踊りの余興で26回目の御霊祭は終了。再会を約束して閉会となった。