大高、団体で2年連続全国9位の快挙

大高、団体で2年連続全国9位の快挙

賞状を手に笑顔を見せる大高書道部の部員たち

全日本高校・大学書道展

 学生書道のグランプリ「第23回全日本高校・大学書道展」の高校の部団体で、大島高校(竹井俊久校長)が2年連続の全国9位に輝く快挙を果たした。個人・調和体の部では登山明美さん(3年)が書道展賞を獲得したほか、13人・14点が優秀賞を受賞。同校書道部部長・永田綾佳さん(3年)は「(前年の入賞で)上位を目指すプレッシャーはあったけど、受賞できてよかった」と喜んだ。

 同展には、漢字、仮名、調和体、篆刻=てんこく=の4部門に、10390点が出品。団体の部に11校、個人の部では、大賞53点、同展賞310点、優秀賞642点などが選ばれた。

 同校からは、書道部(池田光遊顧問、36人)と書道選択授業の生徒併せて133点を出品。授賞式は、大阪市の集宴場で8月26日に行われ、新部長・浜田真句さん(2年)らが出席し、喜びを分かち合った。

 同部は、平日約1時間半、休日3時間の毎日の練習で技と心を磨いてきた。永田部長は同部を「お互いが協力でき、フレンドリーで明るい部」と話す。

 また同部は他校と異なる特徴として、新入部員・約9割が初心者での入部で、周囲から求められるレベル差に「落ち込む人も多かった」という。それでも練習に独自の工夫を加えるなど一丸となって鍛錬。永田部長は「初心者、ハンディーがあってもやればできるということを示せてよかった」と胸をなでおろしつつ頬を緩ませた。

 部員36人を引っ張ってきた永田部長は、3年間を振り返り「先輩や先生に憧れ、全国レベルを目の当たりにすることで、目標を持って練習に打ち込んできた。ぜひ後輩たちも続いてほしい」とエール。池田顧問は「上位に入賞することで、あこがれや道標や目標もできる。学業はやはり優先だが、両立した上で夢の持てる部にしたい」と喜びを語った。

 書道展賞を受賞した登山さんは「最後の大会で結果が残せてよかった。細かく添削・指導してくれた先生に感謝したい」と笑顔を弾ませた。

 入賞者は次の通り(敬称略)。

 【全日本高校・大学生書道展賞】〈調和体〉登山明美【優秀賞】〈漢字〉北郷恵理華、中江沙綾、原綾湖、玉城愛衣、重原日和、杼木和香奈、山下美李、登山明美、永田綾佳、伊藤真樹、加美優、伊集院佑紀子、原田未来〈調和体〉加美優