「災害後こそ、地区集落内で連携を」

「災害後こそ、地区集落内で連携を」

多彩な競技で競われた下方地区親睦運動会

秋晴れの下、53種目で熱戦
奄美市名瀬 下方地区親睦運動会

 第38回「下方地区親睦運動会」(奄美市下方地区体育協会)が7日、同市名瀬の小宿中学校校庭であった。9月下旬から立て続けに奄美群島に接近した台風24・25号の影響を受けて、群島内各町村主催の体育大会・体育祭が中止に追い込まれた中、下方地区は予定通り53種目を実施。秋晴れの清々しい空の下、選手らは競技に汗を流した。

 午前の部は小中学生の徒競走から開幕。玉入れや俵運搬リレーなどのおなじみの競技で競った。昼前には男子年齢別リレーがあり、幅広い年代の健脚自慢がトラックを駆ける様子に、応援にも力がこもった。

 昼食休憩後は今年から始まった「てんびん担ぎ400㍍リレー」で再開。重さ6㌔の重りを二つ乗せたてんびんを肩に全力疾走。その後にあったムカデ競争や二人三脚なども白熱した戦いとなった。

 同大会は11月11日に名瀬運動公園陸上競技場で行われる第11回奄美市民体育祭の選手の掘り起こしの側面もあるが、集落民の親睦・交流の強化が主な目的。川田光弘大会会長は「台風被害もあり、参加者が減ることを懸念していたが、いつにもまして多い気がする。大会を楽しみにする地区民の思いに応えて実施できて良かった。相次いで災害があったが、こういった時だからこそ、地区・集落内での連携を強めてほしい」と語った。