名瀬地域包括支援センター進路ガイダンス

名瀬地域包括支援センター進路ガイダンス

会場の各ブースでは27職種の仕事内容などの説明を実施した

専門職の仕事紹介、進路考えるきっかけに
個別相談、高校の学校紹介も

奄美市名瀬地域包括支援センターは8日、同市名瀬の奄美文化センターで2018年度進路ガイダンスを開いた。医療や福祉、情報分野の専門職の仕事紹介や、島内の高校の学校紹介があり、会場に設けられたブースで職業に関する個別相談を実施。参加した中高生などは興味のあるブースを訪れて、職種の説明を受けて見識を深めた。

同ガイダンスは進路選択にあたり、実際に仕事に就いている様々な職業からステージや各ブースで、仕事内容や就職して良かった点などについて語ってもらう目的。今回で4回目の開催となり、新たに保育士、ウェブデザイナー、コンピュータープログラマー、システムエンジニアの4職種が加わり27職種が仕事紹介された。

開会で要田憲雄教育長があいさつ。27職種の専門職をストーリー仕立て、テレビの人気トーク番組風にアレンジして紹介。今回から市内の中学生の多くが進学する奄美高校、大島高校、大島北高校の学校紹介も実施された。

奄美高校は生徒4人が登壇。島外の観光客をもてなした「奄高レストラン」のダイジェスト映像を披露して、五つの学科を紹介した。

大島高校は地理の授業の様子を再現し、受験アドバイスを交えて高校生活を説明。大島北高校は今年が創立70周年にあたることや、記念式典に卒業生の里アンナさんが参加することが決定したという。県内でもまれな聞き書きサークルや、カヌー競技、高校生国際シンポジウムなどでの生徒の活躍が報告された。

参加者たちは専門職の仕事紹介を受け、会場内に設けられた各ブースを巡回。各ブースでは映像やパネルなどを用いて各職種の内容や進路の状況などについて、担当者から参加者に説明が行われた。

大島北高校普通科1年の吉田一成さん(16)は、自己の進路を考える目的で参加。社会福祉士、精神保健福祉士、鍼灸=しんきゅう=師、薬剤師のブースを回り説明を受けたという。「(社会福祉士など)相談する仕事が参考になった。まだ自分の進路は決めていないが、今後考えていきたい。次回もあれば参加したい」と話した。