防火・防災意識広がって

防火・防災意識広がって

ダンスを通して子どもたちに防火・防災に関する知識を教えた瀬戸内町消防団の女性団員ら

 
保育所で教室 瀬戸内消防団女性団員ら
身を守る〝魔法〟学ぶ

 瀬戸内町消防団は、10日、同町古仁屋の高丘保育所で、園児を対象とした防火・防災教室を行った。女性団員がクイズやダンスを交えるなど工夫し指導。子どもたちは楽しみながら火災や地震・大雨などの災害が発生した際に取るべき行動を学んだ。

 同消防団は昨年から園児を対象とした防火教室を開いており、今年からは災害時の対応も指導。男性が活動しづらい平日昼の開催ということで、女性団員を中心に運営を行った。団員の尾崎由佳さんは「この夏は地震や大雨などが全国で発生したので、災害への対策も含めた。自分の身を自分で守る術を身に付けてもらえれば」と話す。

 同教室には団員10人と消防職員らが参加し、3~6歳児約50人を前に防火防災について講話。身を守る“魔法”として、①火災発生時に「大きな声で大人を呼んで、煙を吸わないように逃げる」②地震発生時には「頭を守ってだんごむし(のように丸くしゃがむ)」③外出時に大雨が降った際は「川には近づかないでおうちの人から離れない」―を学習した。

 その後は、三つの魔法を歌とダンスにした「キッズファイアヒーロー」を踊り、園児らは楽しみながら防火・防災についての意識を高めた。受講した福絆樹くん(6)は「楽しかった。大雨や火事の時も習ったことをできそう」と自信を持って話した。

 中心となって子どもたちを指導した団員の、渡山夢生さんは「動きを入れて、子どもたちも楽しみながら参加できるように努めた。子どもたちが親に話すなどして、防火・防災への意識が広がっていけば」と語った。

 同消防団女性団員らは11月15日までに、町内の4幼稚園・保育所で防火・防災について教室を開く予定。