台風過ぎ「龍の目」出現

見頃が終盤を迎えているかがんばなトンネルの「龍の目」(9日)

 

龍郷町円・かがんばなトンネル

 龍郷町の観光スポットとなっている円集落のかがんばなトンネルで9日、台風通過後久しぶりに「龍の目」(ドラゴンアイ)が観察された。奄美市名瀬の西康範さんが間もなく見頃終わりとなる光景を撮影した。

 トンネルに夕日が通過する現象が確認されるのは、1998年に県道に完成した全長29㍍のかがんばなトンネル。地名の鏡崎がなまり、「かがんざき」になり海に突き出した地形を「はな」と呼ぶことから「かがんばな」と名付けられたという。

 同トンネルは奄美で最短で、春分の日や秋分の日の前後の期間に「龍の目」が観察できる。今年の秋分の日前後の見頃について県大島支庁はホームページ上で「期間=9月25日頃~10月15日頃まで。時間は午後5時53分~同6時16分ごろまで」と案内している。

 撮影した西さんは、先月14日にも撮影に成功。二週連続した台風が過ぎ天候が良くなり同地を訪れ、約1カ月ぶりに「龍の目」を観察したという。

 地元住民によると台風一過の8日にも見られ、この日も約30人のギャラリーが現地で観察。西さんは「もう間もなく龍の目の見頃が終わりとなる。何とか撮影できたが水平線近くは雲が厚かった」と話した。