20年鹿児島国体イベント

これまでの国体、障がい者スポーツ大会の出場者を迎えたイベントがあった。トークショーでエピソードを語る登壇者ら

成功への期待高め合う
出場経験者によるトークショーも

 2020年に鹿児島で開催される「第75回国民体育大会」まで約2年を迎えたことに合わせ11日夜、奄美市名瀬の宴集会場で、これまでの国体や全国障がい者スポーツ大会の出場者らを集めた関連イベントが開かれた。3人によるトークショーでは、それぞれ出場者がエピソードなどを交え振り返った。鹿児島国体が、群島内でも3競技開催されることなども踏まえ一同で、大会の成功に期待を高め合った。

 20年の国体は、1972年(昭和47年)「太陽国体」以来48年ぶりに、鹿児島が舞台。また、第20回全国障がい者スポーツ大会も同県で開かれる。

 奄美群島内では、国体競技の相撲、トライアスロン、パワーリフティングが3島を会場に開催。あいさつに立った朝山毅奄美市長は「奄美でも3競技を開催。それぞれの朗報も届くことだろう。今からしっかりと、お迎えする態勢を整え、記憶に残る大会にする責務がある」などと話した。

 トークショーでは3人が登壇。司会者の進行のもと、出場した時のエピソードや20年の鹿児島国体への期待などを語り合った。

 83年の群馬国体相撲競技に、当時高校生で初出場した、重村一人さんは「野球で言えば甲子園。準々決勝で敗れたが、県代表ということを誇らしく感じた」と振り返った。

 障がい者スポーツ大会陸上競技に3度出場している、里島光一郎さんは「体調を崩さず、練習の成果を100%出せるよう取り組んだ。奄美のPRもして、多くの人と交流できた」と思い出の一部を紹介した。

 野球競技に出場した、前里佐喜二郎さんは「鹿児島国体でも、県選手団にがんばってもらいたい。奄美での開催についても感動していただきたいという思いが一つ。何らかの形で応援できれば。成功を祈りたい」と話した。

 このほか、18年度「チームかごしま」ジュニアアスリートに選ばれている選手らの紹介もあり、相撲競技の5選手が登壇。20年大会の活躍を期待した。