徳之島町 町制施行60周年記念式典

徳之島町制施行60周年記念式典(町政功労者表彰)=20日、同町文化会館ホール

「未来へ紡ぐ健やかなまちへ」
町政功労74組表彰

 【徳之島】徳之島町制施行60周年記念式典は20日、「みんなが主役、未来へ紡ぐ健やかなまちづくり」をスローガンに町文化会館であった。県知事をはじめ各界の来賓や郷友会関係者など含め約600人が参加。町の未来への希望や夢を綴った児童生徒・作文コンクール優秀者や町政功労者・団体74組を表彰。〝還暦〟を節目に、先人から受け継いだ豊かな故郷を守り育てさらに輝く地域づくりを決意した。

 同町は1958(昭和33)年4月、当時の亀津町と東天城村の対等合併で誕生し、今年60周年の節目を迎えた。記念式典は、記録映像「なつかしのわが町」の紹介と、澤愛香さん(町職員)の歌と亀津中3年生39人の創作ダンス「ダイナミック琉球」のオープニングステージで開式した。

 高岡秀規町長は式辞で、町が重視する情報技術を生かすICT・IOT教育や、豊かな生物多様性を題材とした環境教育なども挙げ、「将来子どもたちが『故郷の景色に会いたい』『帰ってきたい』と思えるまちづくり。個性豊かで魅力あふれる徳之島町の発展へ」。そして60周年の節目を契機に「私たち自身が本町の価値を自覚。先人から受け継いだ豊かな故郷を、次の世代に向けて守り育てより輝く地域に」と強調した。

 金子万寿夫衆議院議員や三反園訓知事、禧久伸一郎県議が祝辞を述べた。金子氏は、台風24・25号被害対策では知事ともに農林水産大臣に直接要望し、21日には高鳥修一副大臣が徳之島を視察することも報告。3氏はそれぞれ、多くの苦難を乗り越えて合併町の今日の発展の基礎を築いた先人たちに感謝し、その実績を引き継ぐ責任を自覚し新たな発展に―などと期待を寄せた。

 作文コンクール「町長賞」の永長美季奈さん(山小6年)さんら特別賞の4人を表彰。うち「教育長賞」の豊島温人君(亀津小1年)が作品「ゆいのとくのしま」を朗読し、宝の島への思いをけな気に発表。町政功労者表彰では計5部門で74組(団体15、個人59)を表彰してたたえた。

 第2部では小・中・高校・一般の吹奏楽演奏や、航空自衛隊・南西航空音楽隊(那覇)演奏会などで楽しませた。

 午後4時すぎからは隣接の町体育センターに会場を移して祝賀会。関東・関西・中京地区などの郷友会会員らの紹介や余興、ゲストショーを楽しみながら町の節目を祝い合い親睦を深めた。