東天城中60周年記念式典

学校の歴史と伝統に思いをはせた在校生たち=28日、徳之島町立東天城中の創立60周年記念式典

「誇りを胸に未来へ」 徳之島町

 【徳之島】徳之島町立東天城中学校(森山裕二校長、生徒数38人)の創立60周年記念学習発表会・式典・祝賀会が28日、「先人たちからの私達 消えぬ思いをつなげよう 未来へ」をスローガンに同体育館であった。町村合併の年の学校統合の歴史を振り返り、新たな未来創りを誓い合った。

 同校は旧東天城村と亀津町が対等合併し徳之島町制がスタートした年の1958(昭和33年)4月、当時の花徳中と母間中の統合で同町花徳・里久に創立。幾多の苦難を乗り越えて輝かしい歴史と伝統を築きつつ卒業生約3800人を各分野に送り出してきた。

 記念式典は学習発表会に続いて午後1時からあり、在校生や卒業生、来賓など関係者約250人が出席。記念事業推進委員長の徳山雅夫さんは式辞で「先輩方の文武両道の足跡を学び、伝統と誇りを胸に刻み、今後さらに飛躍。失敗を恐れずに挑戦して夢の実現を」などと在校生たちにエールを送った。

 高岡秀規町長や福宏人教育長、先輩代表・福岡兵八郎さんの祝辞、森山校長の謝辞に続いて在校生を代表して生徒会長の基壱希さん(3年生)があいさつ。感慨をつづりながら「学校には歴史と伝統があり、たくさんの方々の思いがあり、たくさんの方々に見守られていることに気づいた。東天城中で3年間過ごすことができることに誇りを持ち、心の支えとして生きていきます」と決意を述べた。

 全体合唱「未来へ」に続き、第3回卒業生の中村孝也さんが演題「世界に誇れる子宝と長寿の翼で羽ばたこう!大きく・力強く」で回想講演。引き続き記念祝賀会で祝い合った。