100歳感じさせないハツラツさ

朝山市長から元気に祝い状を受け取る大津エツさん

大津エツさん祝福
奄美市敬老祝い金贈呈

 今月27日に100歳を迎えた大津エツさんを祝福しようと奄美市は29日、奄美市名瀬小宿にある大津さん宅を訪れ敬老祝い金などを贈呈した。朝山毅市長から祝い状や記念品を受け取った大津さんは「本当にありがたいこと。夢みたい」と元気に語った。

 大津さんは、1918年(大正7年)10月27日生まれ。小宿尋常小学校を卒業後は大島紬の機織りとして生計を立て、1940年に夫の秀円さん(故人)と結婚。5人(男3人、女2人)の子宝にも恵まれた。

 現在は家族や孫のサポートを受けながら、自宅で一人暮らし。自分の足で歩き、体調のいい日には自分で洗濯や自炊を行うなど、100歳を感じさせないはつらつとした姿を見せている。

 大津さんは元気の秘訣について「仲間とのカラオケやオセロが楽しみ」と話し、現在は週2回デイサービスで趣味も満喫。先日も施設の実習に来た大学生とオセロで対戦し、「大学生に勝った」とハキハキした口調で自慢した。

 この日は、朝山市長と同市高齢者福祉課職員が同自宅を訪れ、長寿を祝う内閣総理大臣賞が伝達され、市からは祝い状や記念品が贈呈。5人の子どもに囲まれ温かい拍手が送られるなか、柔和な笑顔を見せた。

 朝山市長は「これほど健康でかくしゃくとした人には出会ったことがない」と驚き「これからも若い者に島の文化を教えて欲しい」と祝福の言葉を送った。

 長男の紀一郎さんは「昔は(しつけなどには)厳しい母だったが今はいい思い出。これからも末永く元気でいてほしい」と喜んだ。