珍しい夫婦の地域おこし協力隊

元田信有村長(左)が坂井さん夫妻に辞令を交付

移住希望者サポートも
宇検村に着任 観光、企画関係業務を担当

 宇検村の「地域おこし協力隊」に着任した2人への辞令交付式が1日、村長室で行われた。坂井勇介さん(25)と坂井遥さん(25)の夫婦2人が元田信有村長から辞令交付を受け、珍しい夫婦の地域おこし協力隊員が誕生した。任期は2021年10月31日までの3年間。村では3、4代目の協力隊員となる。

 坂井勇介さんは、産業振興課配属で観光関係業務を担い、遥さんは、総務企画課配属で企画関係業務を担う。また、2人は移住希望者サポートも担う。

 辞令交付式で元田村長は「宇検村はさまざまな行事があり、村民との交流を深めてほしい。宇検村は(村民が)ブラジルに移民した歴史がある。今週、鹿児島市で鹿児島県人世界大会があり、その大会に参加した20人余りが宇検村を訪れることになっており、交流してほしい」と述べ、2人の活躍に期待を込めた。辞令交付式には、第2代協力隊員の丸山耕市さん(58)が同席、2人を激励した。

 勇介さんは群馬県出身、遥さんは東京都出身。ブライダル関係の同じ専門学校時代に知り合い結婚。5年前から海がある所、離島暮らしができる所を探していたという。そんな折、宇検村が地域おこし協力隊を募集していることを知り、応募した。勇介さんは「群馬県は海がなく、海がある所にあこがれていた。宇検村の文化や暮らしを崩さずに、外からのいい影響を何か出していきたい」、遥さんは「宇検村に来て3週間。その間にいろいろな楽しい思いをさせていただいた。何かお返しができるようなことをしていきたい」と話した。

 長男・環君(4)と3人で芦検在住。

 村役場では同日午前8時すぎから元田村長や役場職員が参加して島口ラジオ体操があった。終了後に着任した坂井さん夫妻を職員に紹介し、2人がそれぞれあいさつした。