「1度に2匹捕まえた!」
マーキングし放蝶
龍郷町立龍郷小学校(橋口俊崇校長)の「アサギマダラ環境授業」が6日、1~4年生を対象として長雲林道であった。児童21人が参加し、アサギマダラの採捕に挑戦し、マーキングの確認(羽に油性フェルトペンなどで記したものがないか確認)、マーキングを実施して放蝶する作業を行った。
アサギマダラは、秋から冬にかけて本土などから奄美に飛来する。全国での調査では、直線距離で千㌔~2千㌔を超える長距離移動をする蝶として知られている。
児童は午前9時に学校を出発。捕虫網や虫かごなどを持って歩いて長雲林道を上った。約1時間後、長雲峠に交わるT字路に着いた後に数匹のアサギマダラが飛んでおり、1度に2匹捕まえた児童もいた。
その後、奄美自然観察の森に移動。自分でアサギマダラを捕まえた児童は、そのアサギマダラの羽にマーキングし、捕まえられなかった児童は、橋口校長が捕まえたアサギマダラにマーキングした。マーキングでは「たつごうしょう 11月6日 自分の名前」などを書いていた。その後に放蝶した。中には、手に止まったまま何秒も動かないアサギマダラもいた。
橋口校長によると、アサギマダラは、ヤマヒヨドリバナ、ヌマダイコンに集まることが多いという。この日は「YAKU 11/3 YK―464」とマーキングされたアサギマダラ1匹を再捕獲した。
清田美莉愛さん(3年)は「初めて1度に2匹捕れたからうれしかった」と話した。