「加計呂麻ハーフマラソン」

「加計呂麻ハーフマラソン」

ピストルの合図に一斉に走り出したハーフ出場者ら
ガッツポーズでゴールテープを切ったハーフ優勝の伊藤

美しい海と山々の風景楽しみ走り抜ける
全国各地から594人エントリー

第11回「加計呂麻ハーフマラソン」(瀬戸内町主催)が11日、同町加計呂麻島の瀬相港をスタート・ゴール地点に行われた。北は北海道、南は沖縄まで全国各地から昨年のエントリー数を100人以上上回る594人がエントリー。選手らは秋晴れの下、同島の美しい海と山々の風景を楽しみつつ、コースを駆け抜けた。ハーフの部では奄美市の会社員・伊藤優輝さん(30)が初出場で優勝を飾った。

大会は発着点の瀬相港から瀬武集落の北西側での折り返しを区間としたハーフ(21・0975㌔)、10㌔、5㌔、3㌔、駅伝の5種目を実施した。

午前9時、ピストルを合図にハーフ出場の約180人が一斉にスタート。中には子ども達に人気のキャラクターの被り物をして、走る選手もおり、多くの声援が送られた。沿道や給水場では選手らを応援する住民たちの姿も多く見られた。

その後も続々と種目別にスタート。3㌔の部には地元の子どもたちが多く出場したほか、ベビーカーを押しながら走る参加者親子の姿も。会場アナウンスでは、目立った選手が取り上げられ、観客の興味を誘った。

ハーフ優勝の伊藤さんは1時間19分14秒の記録でゴールテープを切った。ゴール後、「奄美観光桜マラソンには何度か出場したが、加計呂麻ハーフは初めて。起伏が激しくとてもきついコースで気温も暑かった。3回試走したが、我慢との戦いだった」と振り返った。

「目標の80分切りを少し上回ることが出来た」と満足げな表情を浮かべる伊藤さんだが、「県下一周駅伝の選考会で、選手に選ばれたい」と、その目は次の目標を見据えていた。

競技終了後も、同港では歌手のORICAさんのミニライブや、抽選会など多種のイベントが開かれ、盛り上がった。

順位は次の通り。
【ハーフ】〈男子〉▽39歳以下 ①伊藤優輝1時間19分14秒②中村明③土田康太郎▽40歳代 ①下田清一1時間31秒52秒②森下敦史③内徳弘明▽50歳代 ①宮下修1時間35分22秒②松田直樹③岩田一重▽60歳以上 ①森山光典1時間43分30秒②岡崎泉③坂井宗久
〈女子〉▽39歳以下 ①野津遊来1時間42分27秒②上原千怜③藤野由実子▽40歳代 ①野村朋美1時間53分40秒②森谷明代③大西千里▽50歳代 ①東美紀子1時間49分41秒②堤真弓③新原みきよ▽60歳以上 〈女子〉①中棚くるみ2時間9分39秒②栂岡環
【10㌔】〈男子〉①松元聖真39分38秒②靜賢一③藤井祥
〈女子〉①横谷利恵53分9秒②玉野緩奈③武田尚子
【5㌔】〈男子〉①富永恭平18分4秒②法永健太郎③板倉諒翔
〈女子〉①加藤美友19分37秒②林由美③前山結和
【3㌔】〈男子〉①千代康貴12分30秒②奥田優希③渡邉優人
〈女子〉①竹山心夏13分59秒②黒田真利亜③常盤夏希
【駅伝】①保田ひまり・根本もえな・芳春菜・渡邉茉佳②榮まひる・黒田真利亜・神村仁子・太田杏渚③脇園仁志・下田崇史・大窪藍・泉俊太郎
=敬称略=