大役を終えて花束を受け取る、石川幸子さん。左は有川会長、真ん中は碇永光弘顧問
稲すり節などを披露する、関東芦検民謡同好会の人たち
初めて特産物品コーナーを出して張り切る関係者たち
島口体操に飛び入り参加した、セイン・カミュさん。左が奄美と彼を深く結びつけた徳井末廣顧問
前田新会長は「初の女性会長ですが頼もしい執行部と共に頑張る」とあいさつ。丸抜きは、後任を見守る石川幹事長
しまらっきょうと久永さんと共にステージを華やかに盛り上げる女性たち
【東京】関東宇検村会(有川昭男会長)はこのほど、品川区立総合区民会館「きゅりあん」で「第94回(2018年)関東宇検村会総会・懇親会」を開いた。約220人が集まり盛況となった。会場には初めての試みとして「宇検村の物産コーナー」が設けられた。参加者の中には、テレビの撮影で奄美に夢中となったタレントのセイン・カミュさんの姿も。新会長には、初の女性会長として前田多都子さんが就任。また、初めての女性幹事長として4期8年間奮闘してきた石川幸子さんが、退任することになった。
第一部は総会。郷土遥拝、宇検村民歌斉唱などに続いて有川会長が「14集落の皆さんが心を一つにして親睦を深め、会場を笑いでいっぱいにしてくださることをお願いしたい」と、出席者に呼び掛けた。
石川幹事長のてきぱきとした司会で、議事は順調に進行。来賓を代表して元田信有宇検村長が登壇。さきごろブラジルを訪問したことに触れ「宇検村出身者が海外でも活躍していることに誇りを持っている。関東宇検村会の皆さまも、故郷のことを思いながら、ますます頑張ってほしい」と語った。
ほかに、村議会・杉山治俊副議長、東京奄美会・森眞一会長があいさつ。黒糖焼酎を提供した奄美大島開運酒造・赤崎綾乃常務取締役は、さきごろ発売された絵本『ケンムンとぼくの夏』をあいさつの中で説明をした。
第二部は懇親会。祝踊、祝唄に始まり、笑福亭竹三さん、しまらっきょうが笑いで会場を沸かせれば、出光浩一さん、久永さとみさんらが華やかなショーを繰り広げた。島口ラジオ体操などで一体となった参加者らは、六調で最高潮に。 青年部の万歳三唱で締めくくられた。
懇親会を感慨深く眺めていたのは、石川幸子幹事長。「女性の幹事長?とひんしゅくの空気も感じたこともありますが、やりきった感じですね」と目を細める。
幹事長として一番大事にしてきたのは「流れを作っていくこと」だという。「この日のために、交通費をかけて遠くからやって来てくれる人たちが、満足してくれるように心掛けられたのは、IT関連の総務の人事課にいた経験もありますね」。これからは、一会員として会を支えていく。感極まった表情が満面の笑顔に変わった。