地元の畜産農家(中央)と一緒に鹿児島黒牛の焼肉を味わう児童ら=和泊町=
和泊町内の各小中学校
「おいしい」子ども達絶賛
【沖永良部】和泊町内の各小中学校の給食で21日、和牛日本一となった「鹿児島黒牛」が振る舞われた。子ども達は肉を口に入れた途端、「おいしい」と声を上げて喜んだ。
地元産和牛を味わい、畜産に関心を持ってもらおうと開催。県産和牛は、昨年9月の「第11回全国和牛能力共進会」(宮城県開催)で総合優勝を果たした。
この日は、同町役場やJAあまみ和泊事業本部の職員、地元畜産農家らが国頭小学校を訪れ、同小6年生15人に島内の畜産状況などを説明。「競りに出される町内の子牛は年間で1900頭いる」「島で育った子牛が、松阪牛や神戸牛などのブランド牛になる」などと話した。
沖永良部の畜産は子牛を育てる繁殖農家が中心。給食で提供された鹿児島黒牛は、同町仁志字の繁殖農家、太直孝さんが育て、鹿児島本土の肥育農家(子牛を購入して肉牛に育てる農家)によってブランド牛となったものを取り寄せた。
献立は、ご飯とジャガイモの味噌汁、そして鹿児島黒牛を使った焼肉。給食に参加した農家らは、肉を食べる子ども達に感想を聞きながら、地元産黒牛を味わった。
同小6年の名越美翔さん(11)は「自分の家でも牛を飼っているけど、島で育てた牛を食べるのは初めて。とても美味しかった」と話した。