東京奄美サンシン会発表会

男女掛け合いで「一切朝花節」でにぎやかにオープニングを飾る出演者

初心者サンシン合奏の出演者。中央が小川さん

満員の客席に向かって感謝を込めてあいさつをする、本田輝峰会主

 
紬まとい満場の拍手
学習成果、舞台で披露

 

 【東京】東京奄美サンシン会(本田輝峰会主、藤井富廣会長)はこのほど、豊島区大塚の南大塚ホールで第22回発表会を開いた。大島紬に身を包んだ出演者らが、日頃のシマ唄の学習成果を舞台で披露。満場の客席からは盛んな拍手が送られていた。

 男女の掛け合いによる「一切朝花節」で華々しく開幕。そろいの大島紬での演奏にたくさんの拍手が沸き起こった。

 続いて初心者によるサンシンの合奏が行われ、その後、個人での発表に。プログラムには、唄の意味などが解説で載せられ、来場者は興味深く見入り、出演者の唄に合わせて口ずさんだりしていた。

 熱気あふれる会場には、リズミカルな原永周作さんのハト(指笛)も響き渡った。また、40組もの発表の間には、途中でゲストが出演。金藤のぶひこさんが尺八と民謡で、伊是名の会も華麗な琉球舞踊で舞台に花を添えた。池田哲也さんもシマ唄で魅了した。

 会員らは、月に2回の練習と個人練習を重ねて、シマ唄の習得を目指しこの舞台へ。数年前に偶然入った居酒屋でシマ唄に出会い、1年前に始めたのはコマーシャルや舞台などで役者として活躍している小川圧司さん。「1年間やれば、3曲ぐらいは弾けるのじゃないかなんて思っていましたが、とんでもなかった。シマ唄の奥深さを実感しています。その分やりがいはありますね」と、初の舞台を興奮気味に振り返った。

 本田会主は、「優しくも厳しく教えるのが、東京奄美サンシン会の特徴です。大島紬とシマ唄は、奄美の宝。一人でも多くの人に伝えていければの思いで頑張っていきます」。大成功に終わった発表会を、さらに発展させていく意気込みを笑顔で語っていた。