フィリピンXマスフェスタ

伝統衣装ファッションショーも(フィリピン・クリスマスフェスタ)=24日、徳之島町


伝統料理の試食会も好評だった

異国の文化を体感
徳之島町子ども国際交流事業

 【徳之島】「マブハイ・クムスタ(こんにちは・元気ですか)」―。徳之島町子ども会育成連絡協議会主催の子ども国際交流事業「フィリピン・クリスマス・フェスタ」が24日、町生涯学習センターであった。青少年ら家族連れ約120人が参加。島内のフィリピン共和国出身者たちを講師に同国の歴史・文化・風習の一端も学びながら楽しいひと時を共有した。

 異国の風習や考え方にふれることで、人種にとらわれず、お互いの国の良さを認め合う国際理解をと初企画。国際結婚など島内居住者が約80人と出身国別で最も多い同国が対象に。スペインの影響を受けた華やかな伝統衣装(ドレス)によるダンス「パンダンゴ」なども披露した。

 タガログ語・英語・日本語訳を交え、スペインやアメリカ領時代から独立(1946年)に至る歴史や文化、世界遺産の数々、美しい海の自然も紹介。伝統舞踊と伝統衣装でのファッションショーも大好評だった。

 第2部(同国を体感)では、「パロル」(星をかたどったクリスマス・イルミネーション)作りや衣装の試着、料理の試食、伝統の遊び、キーホルダ―作りも体験。第3部(同国のクリスマス)では、会場一体で伝統舞踊「ティニクリン」の体験なども交えホットに交流した。

 亀津中2年生の加藤緋菜(ひな)さんは「興味津々だった友だちと一緒に参加。異文化に親しめて楽しく、料理もおいしかった」。司会を務めた川上リサさん(徳之島町)は「子どもたちは外国の言葉も覚えて、心を伝える大切さも知って欲しい」と話した。