賞状を手に笑顔を見せる受賞者たち
豊かな創造力称える
県図書館協奄美支部
県図書館協会奄美支部は2日、「第15回ネリヤカナヤ創作童話コンクール」の表彰式を奄美市名瀬の県立奄美図書館で行った。最優秀賞、優秀賞、学校賞の受賞者に賞状などが授与。その豊かな創造力を称え、今後のさらなる飛躍にエールを送った。
コンクールは、童話創作を通して創造力や表現力を培い、豊かな心を養おうと毎年開催。奄美群島内の小中高校生から186点の応募があり、入賞作品41点、学校賞2校が選ばれた。
表彰式で、同部・豊山さゆり副支部長は「感性の素晴らしさに感動。読み手をワクワクさせる物語には、限りないパワーを感じた」とあいさつ。名前を呼ばれた受賞者一人ひとりが壇上に上がり、賞状や記念品を手渡した。
受賞者代表メッセージでは、大島高校2年・橋口綾乃さんが、自身の作品『ある時代の記憶』について「(戦争の題材に)現実感持って感じるのは簡単ではなかったが、記憶を風化させてはいけないと思い題材にした」と話し「イメージが難しければ想像力が重要。登場人物の〝私〟や〝祖母〟を自身に当てはめて物語を読んでほしい」と解説した。
県教育庁大島教育事務所指導課・山宗功指導主事ら審査員は「(入賞者の作品は)物語の基本である、題材・構成・表現がよくできている。今後も表現に磨きをかけてほしい」と講評。最後は、龍郷町円小学校1年・德重音葉さんの作品『きんいろのとけいそう』が同小児童の劇仕立てで発表し、子どもたちがつくる創造力豊かな物語の世界に誘った。