龍郷町立学校給食センター

龍郷町立学校給食センター

大臣表彰を喜ぶ龍郷町立学校給食センターの中村恭作所長(右から2人目)、坂元生代栄養教諭(左から2人目)ら

文部科学大臣表彰を受賞
表彰状伝達式 地場産物活用など評価

 龍郷町浦にある龍郷町立学校給食センター(中村恭作所長、16人)は先月29日、学校給食の実施において優れた成果を上げたとして「文部科学大臣表彰」の受賞が決まった。11日、町役場町長室で表彰状の伝達式があった。全国で6カ所の学校給食センター・学校給食共同調理場が大臣表彰を受け、うち鹿児島県は2カ所が受賞した。

 同センターは、2004(平成16)年開設。現在、調理員11人、事務員1人、栄養教諭1人、配送員2人、所長1人の16人体制で運営。町内の小学校7校、中学校3校に670食分の給食を配送している。

 伝達式には、中村所長と坂元生代栄養教諭の2人が出席し、竹田泰典町長が表彰状を伝達した。

 坂元栄養教諭によると、大臣表彰では①衛生管理の意識徹底②地場産物の活用③食育活動が計画的に実施されているか―などが評価される。

 同センターでは▽アラセツの時期には、黒ゴマをごはんに交ぜ、ミキなどを献立に入れる▽秋名の米を使ったごはんを出す▽1日だけ全部島料理▽小学校だけだが、バイキング方式の給食の日がある―という。

 中村所長は「調理員と栄養教諭の坂元さんらが、栄養管理と衛生面の管理徹底を図ってきたおかげで受賞につながった」と述べ、開設時からセンターに勤務している坂元さんは「役場の方々が衛生面の徹底などで支援していただいたおかげ」と受賞を喜んだ。

 竹田町長は「配送の職員も調理の下処理に協力し、配送を遅らせたことがないのが自慢できること」「坂元さんが、地産地消の先べんをつけてくれた」などと話し、給食センター全職員の日頃の労をねぎらった。