夫婦の関係を良好に、寄り寄り家庭を築くために「夫婦会議」の重要性がアドバイスされた
奄美市が講座開催
互いの価値観受け止め、対話
奄美市が取り組む子育て支援の一環として15日、「夫婦間コミュニケーション講座」が庁舎4階であり、夫婦など約20人が参加した。Logista㈱共同代表の長廣百合子さん、遥さんが講師を務め、夫婦の関係を良好に保ち、より良い家庭を築いていくために、定期的に夫婦会議を設けることを提案。互いの感情や考えに関心を持ち、価値観の違いを受け止めることなど本音で語り合ううえで重要な対話の秘訣を伝えた。
夫婦で共同代表を務めている同社は、「より良い社会は、より良い家庭から」「より良い家庭は、より良い夫婦から」を理念に、土台となる夫婦の関係づくりに効果的な、「夫婦会議」を全国各地で提案している。
夫婦の会議を「人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて対話を重ね、行動を決める場」と定義し、産後や子育て期に生じやすい、すれ違いに「夫婦会議」の必要性を強調した。
対話するうえで「伝える」「聴く」「問う」の三つを重要点に挙げ、▽「私たち」を主語にし、互いの感情や考えに関心を持つ▽価値観の違いを受け止め、辛いことも共有するため、それぞれの感情・考えを伝え合っていく―などの秘訣を伝えた。
参加者らはグループごとに、夫婦会議で話し合いたい内容や理由などをシートにそれぞれまとめたり、感想を共有。遥さんは「私だけでなく『私たち』を主語に追加し、家庭のことを考え、こまめに会議を」。百合子さんは「子どもが本音を言える環境かは、夫婦の関係が土台になる。互いに尊重し、本音で語り合える夫婦の関係性を築いていくきっかけに、夫婦会議を開いてもらえたら」などと呼び掛けた。