奄美パーク内で担当者から説明を受ける旅行エージェントなど
奄美群島と熊毛地域の交流人口拡大に向け、県は15日から4日間の日程で「奄美・熊毛周遊モニターツアー」を開いている。初日、県外から参加したツアーメンバーは空路で奄美入りし、奄美大島北部の観光施設等を視察。亜熱帯の海の色に魅せられ、県奄美パークなどでガイドの説明を受け自然や文化を学び、今後の商品開発に活用する予定という。
同ツアーは、奄美群島と熊毛地域の観光連携を図る取り組みの第一歩。旅行エージェントなどをモニターツアーに招請して、奄美・熊毛両地域を結ぶ旅行商品開発と情報発信を促進させる。
今回のモニターツアーに大阪や福岡などから、20人の旅行エージェントなどが参加。福岡空港から到着した第一陣11人は、バスであやまる岬に移動し奄美十景の一つである景観を堪能した。
奄美パークでは、奄美の郷の有料展示施設や無料展示コーナー、田中一村記念美術館などを見学。参加者はスマートフォンなどでQRコードを読み取り、動画による説明などを楽しんでいた。
昔の暮らしを再現した家の復元模型では、人形に並んで写真撮影に興じる様子も見られた。案内係の田代浩二事業課長から、「展示をじっくり見ていくと、1時間は要する」などと説明があり、参加者はメモなど取り聞き入っていた。
その後大阪伊丹空港からの参加者も合流し、北部の観光地などを巡り1日目の宿泊先に移動。奄美大島の視察は16日までで、17・19日に屋久島、18日は種子島での視察を予定している。
福岡市から来島したワイズ・ジャパン㈱の予約担当課・古川舞課長と田中梨子さんは、奄美大島に初来島。古川さんたちは「あやまる岬から見た、海の色がきれいだった。バスでガイドさんからソテツの実が食料だったと聞いていて、奄美パークに展示されていてよく分かった」「まだ視察が続くが、成果を持ち帰り商品開発に生かせれば」などと話した。