宮古崎トンネル見学ツアー

トンネル内を歩いて見学する参加者たち

最深部では、特殊な大型重機の試乗にも挑戦した

建設業の魅力に親しむ
大和村小中学生ら

 (一社)県建設業協会と県大島支庁は16日、大和村内の小中学生や保護者らを招き工事現場を見学する「宮古崎トンネル見学ツアー」を大和村国直の同敷地で行った。児童生徒ら約60人はトンネル内を歩いて工事見学、重機試乗を楽しむなど、建設業の魅力や社会的役割に親しんだ。

 トンネルは、県道79号名瀬瀬戸内線の一部、根瀬部国直間をつなぐもので、総延長約2・3㌔。2017年3月に着工し、20年6月の完成を予定。現在、国直側を起点に約1・5㌔地点まで掘削が進んでおり、19年8月の貫通を見込んでいる。

 午前10時、敷地内に集合した児童生徒たちを前に、同村教育委員会・藤井俊郎教育長は「日本の建築技術は世界に誇れるもの。限られた時間だが、社会に貢献する素晴らしさを感じてほしい」とあいさつ。続く担当者も注意事項を説明し、「ここを通るのはみんながほぼ初めて。いい思い出として、建設業界に希望を膨らませて」と呼び掛けた。

 見学会では、安全のためにヘルメットを着用し、担当者先導のもと高さ7㍍・幅9・5㍍のトンネル入口からスタート。ダイナマイトで岩盤を砕くことや奄美初のベルトコンベア方式など、所々で歩みを止めながら、その工法や機械の用途を丁寧に解説した。

 最深部では、学校ごとに制作した担当者が工事を応援する横断幕を掲げてみんなで記念撮影。作業員指導のもと、ドリルジャンボなどの大型重機の試乗にも挑戦するなど、建設業の仕事や役割に理解を深めた。

 大和小6年・岩山昊青=じょう=くんは「工事の方法や大きな重機など、全部が想像しているよりすごかった。かっこいい仕事だった」と喜んだ。