南西糖業も製糖スタート

南西糖業も製糖スタート

徳之島の南西糖業㈱も今期製糖を開始した=20日、同社徳和瀬工場(徳之島町)

登熟に回復遅れ 4期連続で年内操業開始
徳之島

 【徳之島】南西糖業㈱(田村順一社長)の徳之島2工場は20日、2018/19年期産サトウキビ原料の受け入れを開始。台風24、25号被害の影響で登熟がやや遅れ気味だが、4期連続の年内操業開始に。3町の生産見込み量は16万5562㌧(前期比2万6438㌧減)、うち同社圧搾計画量は16万3544㌧。26日まで搬入を受け入れ、1月9日に再開する。

 同社の徳和瀬工場(徳之島町)と伊仙工場(伊仙町)には同日午前8時すぎから大型のキビ運搬車による搬入が始まった。初日の搬入量と買い入れ甘蔗(しゃ)糖度は▽徳和瀬工場534㌧、11・4度(前年比プラス0・5度)▽伊仙同530㌧、11・7度(同+0・4度)だった。

 糖度は、深刻な台風塩害で過去最低を記録した前年比こそ微増傾向だが、登熟度の3作平均ブリックスは平年に比べてマイナス0・9度=今月14日現在=と遅れ気味。同社徳之島事業本部(原料統括部)は「初日は株出し原料が多かった。(製糖歩留まり面で)年内は夏植えを中心にした収穫を呼びかけたい」と話した。

 22日からは徳和瀬工場が日量1000㌧、伊仙同が1100㌧ペースとそれぞれ通常の圧搾処理に入る。年内は26日まで搬入を受け入れ、年明けは1月9日に再開。2月と3月に「春植え推進期間」(搬入休止・計12日間予定)をはさみ、現在のところ4月2日まで約79日間の操業を計画。ハーベスター収穫率面積は98%前後と予想している。

 町別の生産見込み量(11月1日現在)は、▽徳之島町5万6385㌧(前期実績比2649㌧減)、10㌃平均単収5・061㌧(0・156㌧減)▽天城町6万1659㌧(1万4347㌧減)、単収5・315㌧(0・966㌧減)▽伊仙町4万7518㌧(9437㌧減)、単収4・380㌧(0・660㌧減)となっている。