職員の出迎え祝福を受けて登庁した森田弘光町長=27日午前、天城町役場ユイの里ホール
【徳之島】任期満了に伴い今月2日執行された天城町長選挙で初当選を果たした森田弘光氏(67)が27日朝、同町の第16代町長として役場に初登庁。町職員・副町長を通じ42年間の行政経験の〝延長線上〟で今度は町政のかじ取り役を担う森田新町長。職員たちには「スクラムを組んで『住んでよかった。暮らし満足度ナンバーワンの町づくり』に命懸けで取り組もう」と訓示し、森田町政をスタートさせた。
森田氏は選挙戦で「行政一筋42年の経験と実績」をもとに「住んでよかった。暮らし満足度ナンバーワンの町実現」を強調。政策(約束)には①平土野多機能港湾の新設②農水産業の持続的発展・所得向上③子どもから高齢者までの健康づくり④人材育成・教育振興⑤世界自然遺産推進・ビジターセンター誘致などを掲げ、元町議との新人同士の一騎打ち激戦を制して初当選を果たした。
森田新町長は、4年間の任期が始まった同日の午前8時半ごろ、職員や町民支持者らの花束や拍手に出迎えられ登庁した。3月末に副町長(2期目半ば)を辞していらい約8カ月ぶり。庁舎ホールでの就任式には、元部下の職員たちに支持者ら合わせ約180人が参加。前田芳作町議会議長が祝辞で「豊富な行政経験と実績を糧に手腕を発揮。公約の実現、暮らし満足度ナンバーワンの町実現に精進を」と期待。
森田町長は「(職員たちと)あらためて町長としてお会いする緊張と重責を感じている」。満足度ナンバーワンの町づくりへ「〝現場に教えあり〟の現場第一主義の真摯(し)な姿勢で町民の皆さまの声に耳を傾け、政策に反映していきたい」と強調。
3月末に副町長を辞し、町内を巡回した感想に「行政と町民の皆さまとの信頼関係を再構築することが全ての施策・事業の基本になると感じた」とも吐露。自らを含め職員たちに①スピード感を持った対応(出来る・出来ないの明確化)を②必ず記録・メモをとる(上司の指示・連絡事項)③率先して地域を良くする業務、実践に取り組む―など基本事項の徹底。住んでよかった町づくりに「スクラムを組んで命懸けで取り組もう」と協力を求めた。
一方、同時執行した町議選(定数14)の新選良たちの任期は30日から。同日議会構成のための臨時議会を予定している。