石井国交大臣が来島

石井国交大臣が来島

職員から環境保全の取り組みの説明を受ける石井国交大臣(中央)=奄美自然観察の森=

自然の森や空港視察 奄振法延長へ意見交換

 石井啓一国土交通大臣=衆院比例北関東=が5日、奄美大島入りした。2日間滞在し、島内の交通インフラ、台風災害現場などを視察する。初日は、奄美・沖縄地域を候補地とする世界自然遺産登録の実現を見据え、龍郷町の「奄美自然観察の森」のほか、昨年7月にリニューアルした奄美空港などを訪れた。

 国交大臣の来島は、奄美群島日本復帰60周年式典に太田昭宏元大臣が出席して以来、6年ぶり。視察には地元選出の金子万寿夫衆院議員=鹿児島2区=、三反園訓知事、朝山毅奄美市長、竹田泰典龍郷町長も同行した。

 奄美自然観察の森では、職員が環境保全の取り組みについて関係職員から説明を受けた。また奄美空港では観光客の増加を踏まえ、改修工事後の受け入れ態勢の向上を確認した。

 2018年度末(19年3月末)で期限切れとなる奄美群島振興開発特別措置法(=奄振法)の延長に向け政府は現在、最終調整に入っている。所管する同省トップの来島は、地元関係者と最終的な意見交換を図るとみられている。

 きょう6日は、老朽化のため移転計画が進められている名瀬港旅客ターミナル(奄美市)、台風24号の波浪で水没した名瀬港沖防波堤(同)、マングローブ原生林(同市住用町)などを視察する予定。

 石井大臣は東京都出身。1993年7月衆院選旧東京5区の初当選から、2017年10月衆院選比例北関東ブロックでの当選まで、通算9期務める。公明党。60歳。