瀬戸内町 子ども書初め大会

瀬戸内町 子ども書初め大会

古仁屋高書道部員らのアドバイスを受けながら、真剣な面持ちで半紙に向かう子どもたち

一筆一筆に思い込め
古仁屋高書道部が講師務める

 瀬戸内町きゅら島交流館は5日、同館で「子ども書初め大会」を開いた。町内の児童30人が参加。一筆一筆に思いを込め、作品を仕上げた。

 行事は同町中央公民館時代から毎年行われているもので、同館での開催は今回が初めて。子どもたちが新しい年を迎えたことへの自覚と緊張感を持てるようにとに実施している。

 古仁屋高校書道部の後迫里保教諭と、同部員4人が講師を担当。子どもたちの横に付き、とめ、はね、はらいなど基本的なことや、文字の形の特徴を教えた。子どもたちはアドバイスに従い、学年ごとに与えられた課題を黙々と取り組んだ。また、手本の上に紙を敷き、なぞって書いたり、指で線の長さを測ったりして練習を重ねる姿も見られた。

 昨年赴任して来て、同行事の講師を初めて務めた後迫教諭は「いつもと同じように教えたが、瀬戸内の子どもたちは紙を前にするととても静かで集中力がある。指示に従う素直さも際立っていた」と話した。また、同部2年の中野みづきさん(17)は「低学年の子に教える時は、わかりやすい言葉を選ぶことを意識した。初対面の子も話しかけたら、だんだんと笑顔になってきて良かった」と感想を語った。

 初めて参加したという古仁屋小学校3年の宮里勇輝くん(9)は「高校生のお姉さんに教わって前よりも上手に字が書けるようになった。来年も絶対参加したい」と笑顔だった。

 入賞者は次の通り(敬称略)。

 ▽最優秀賞=嘉原小陽(阿木名小5年)▽優秀賞=円山竜之介(古仁屋小2年)、勝田琉南(同3年)▽優良賞=末久煌人(同1年)、茂奈々子(同4年)