こども環境大臣 奄美から2人任命

こども環境大臣 奄美から2人任命

円小学校からは德重くん(中央)ほか奨励賞を2人が受賞した

授賞式に出席した朝日中の久保さん

德重くん(円小5年)、久保さん(朝日中1年)
「電気の大切さ」「マイバッグ」

 自然保護や環境保全活動を積極的に行ってもらおうと、県は昨年、小・中学校の児童生徒を対象に環境作文「環境レター」募集した。同12月末に選考結果が発表され、優秀賞に選ばれた9人を「かごしまこども環境大臣」に任命。奄美からは龍郷町の円小学校5年・德重隆成くん、奄美市の朝日中学校1年・久保すみれさんが受賞し、任命証が送られた。

 持続可能な地球温暖化対策できる社会づくりの一環。今年度で13回目を数え、県内の小・中33校、2073作品が応募した。

 大臣任命者には環境イベントへの参加ほか、地域や学校が進める環境保全のリーダーとしての役割を担うという。任期は1年間。

 県は昨年12月26日、優秀賞9人、奨励賞9人、学校賞2校の選考結果を発表。県庁で優秀賞表彰式と大臣任命式が開かれ、奄美の受賞者を含む9人に三反園訓知事から賞状と任命証が手渡された。

 德重くんの作品は、台風で家庭での停電が続いた体験から電気の大切さを感じた視点から、省エネルギーと省資源の取り組みを訴え。海岸清掃への意欲などが評価された。

 大臣任命について徳重くんは「節電や節水を忘れず、学校内でも大切さを呼び掛けていきたい」と話した。

 祖母の使うマイバッグの利用がごみの低減、CO2削減につながることに気づいたエピソードを記した久保さん。「祖母を見習い、マイバッグ持参での買い物を心掛けたい」と述べた上で、「これからも学校活動などで取り組みの意義を伝えられたらうれしい」と意欲を見せた。

 県地球温暖化対策課は“環境大臣”の積極的な環境保全の活動や啓発に期待感を示している。

 奄美からの受賞は次の通り。(敬称略)

 【優秀賞(かごしまこども環境大臣)】德重隆成(円小5年)、久保すみれ(朝日中1年)

 【奨励賞】德重音葉(円小1年)、圓山結礼(同4年)、川内優紀江(朝日中3年)