奄美大島商議所賀詞交歓会

谷会頭(中央)と政財界関係者が鏡開きして新春の門出を祝った

新たな年に地域経済発展
鏡開きで新春祝う

 奄美大島商工会議所(谷芳成会頭)の新春賀詞交歓会が9日夕、奄美市内のホテルで開かれた。市内の政財界関係者など約100人が新春の門出を祝うとともに、2018年度末(19年3月末)で期限切れとなる奄美群島振興開発特別措置法(=奄振法)の延長・拡充などを見据え、地域のさらなる飛躍を願った。会員たちは鏡開きや八月踊りなどを楽しんだ。

 来賓の松本俊一県大島支庁長、朝山毅奄美市長が登壇。NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送や日本エアコミューター(JAC)のアイランドホッピングルート開設、スカイマーク再就航などに触れ、奄美躍動の一年と回顧。さらなる追い風による発展に期待感を示した。

 谷会頭は、昨年迎えた同商議所創立60周年に礼を述べ、陸上自衛隊開隊による定住人口増、奄美・沖縄地域の世界自然遺産登録の再推薦など明るい話題を見据え「新元号となる新たな年のスタートとして、地域経済の振興に積極的に努めたい」と会員増強など組織の活性化を強調した。

 その一方、人手不足や原材料などコスト上昇、同業との競争激化など中小企業が取り巻く状況。また今年10月施行の消費税増額(10%)について、「行政など関係機関と連携して必要な支援や対応を図りたい」と気を引き締めた。

 鏡開きでは役員や来賓らが用意された酒樽を威勢よく開き、黒糖焼酎で乾杯。記念品贈呈や抽選会などで盛り上がり、万歳三唱で会を締めくくった。