鹿県出身のサッカーS級コーチ藤崎氏が来島

鹿県出身のサッカーS級コーチ藤崎氏が来島

高校生に指導する藤崎義孝コーチ(黒シャツ)=和泊町=

高校生指導、「選手の特徴大事に」

【沖永良部】鹿児島県出身で日本サッカー協会S級コーチの藤崎義孝氏(43)によるサッカー教室が12日、和泊町の町民運動広場であり、沖永良部高校サッカー部の部員約30人が指導を受けた。

藤崎コーチは、鹿児島実業高校から鹿屋体育大学に進学後、アビスパ福岡に入団。現在は、アビスパ福岡U―18チームの監督を務めている。同日は、アルビレックス新潟レディースのゴールキーパーコーチ、首藤慎一氏(35)と教室を開いた。

今回は、「反応と予測」をテーマにパス練習を重点的に行った。藤崎コーチは、強くて相手が受けやすいボールを蹴ることや、パスを出すときに味方・敵の動きを確認するようアドバイス。フォーメーションを意識したパス練習では「ボールを取られたら、あきらめるな。すぐ取り返す」と選手らに呼び掛けた。

松下元樹キャプテン(2年・17)は「プレーの中で人に任せてしまう部分がある。これからの練習では、味方同士でフォローし合えるようになりたい」。上村修史監督は「S級コーチの指導を見て刺激をもらえた。私では目が届かないところまで指導できるのはすごい」と語った。

藤崎コーチは「一つのプレーに対して、みんなが関わっている意識を持ってほしい。特徴のある選手が多いが、選手同士がその特徴を分かっていない。そこが改善されれば、もっと良いチームになる」と話した。