瀬戸内町医療フォーラム

瀬戸内町医療フォーラム

生活習慣病について話した瀬戸内町へき地診療所の榎木所長

生活習慣病「健診定期受診を」
体験・講話で健康意識高める

瀬戸内町と奄美大島南部医療介護連携協議会(桂久和会長)は20日、同町古仁屋のきゅら島交流館で医療フォーラム「健康作り~みんなで取り組むヘルシーライフ~」を開いた。健康チェックのほか、心肺蘇生などの体験や、生活習慣病に関する講話があり、参加した町民らが健康意識を高めた。

イベントは町民に健康への関心を高めてもらおうと町と同協議会が共同で毎年開催しているもの。医療機関が一堂に会し、相互連携を図る目的もある。 桂会長は「当初は救急の日から始まったイベント。町民にもっと医療機関の業務を知ってもらうためにも、来年もきゅら島交流館の地の利を生かしたい」と語った。

同町と宇検村の医療機関や、大島地区消防組合瀬戸内消防分署など計9機関がブースを出展。血糖値や血管年齢、10年後の骨折リスクなどのチェック、重りを付けての妊婦体験など、医療に関するさまざまな体験や紹介があった。

同町へき地診療所の榎木康人所長は、生活習慣病について講話。生活習慣病は自覚症状がなく、命に関わる病気につながるリスクがあるとし、高血圧、脂質異常症、糖尿病について解説した。

榎木所長は、生活習慣病の原因に▽偏食▽運動不足▽喫煙▽過度の飲酒▽過度のストレス▽睡眠不足―などがあるとし、「生活習慣病はきょうから治療開始できる病気。かかりつけ医を作り、健診を定期的に受診することが大切。皆さんからその大切さを多くの人に伝えてほしい」と呼び掛けた。

この日、会場に訪れた同町古仁屋の女性(71)は「骨折リスクが思っているより高かった。健診でひっかかったので、初めて来たが、生活習慣病の勉強になった」と話した。