親子で野鳥観察を楽しんだ龍郷町子ども博物学士講座
第6回龍郷町子ども博物学士講座(町教育委員会主催)が19日、秋名・幾里地区の田袋で開かれた。「野鳥の楽園!奄美大島~秋名・幾里で出会う渡り鳥」と銘打った野鳥観察会には未就学児、小・中学生、保護者を合わせて72人が参加。NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)のメンバー6人から指導を受けながら親子で双眼鏡や望遠鏡をのぞいて周辺の野鳥を探し、ミサゴ、サシバ、カルガモなどの観察を楽しんだ。終了後、秋名コミュニティーセンターで野鳥勉強会があり、奄美で観察できる野鳥について学んだ。
二つの班に分かれて田袋に移動し、観察開始。2班では、最初にリュウキュウツバメを発見。続いて電柱の上に止まっているサシバを見ることができた。サシバは田んぼの中に急降下し、カエルを捕らえた後に電柱に戻り、カエルを食べた。奄美野鳥の会の高美喜男副会長がその様子を子どもたちに説明していた。次は秋名集落方向を見ると、秋名川沿いの電柱に止まったミサゴを発見、望遠鏡や双眼鏡でのぞき、「見えた、見えた」「あそこにいるよ」と喜んでいた。
野鳥勉強会では、鳥飼会長が講師を務めた。奄美で見ることができる鳥は①留鳥(家の近くに一年中いる鳥)約40種類②夏鳥(夏に奄美にやって来る鳥)約10種類③冬鳥(冬に奄美にやって来る鳥)約70種類④奄美を通過したり、迷って来る鳥(旅鳥、迷鳥)約220種類―と説明。映像でいろんな鳥の特徴などを紹介した。
「野鳥にとって奄美はどんな場所か?」の説明では▽留鳥にとっては「かけがえのないすみか」▽夏鳥にとっては「子どもを育てるための場所」▽冬鳥にとっては「寒い冬をしのぐための場所」▽旅鳥にとっては「渡りの途中の休憩場所」―と話した。
また、「メジロとヒヨドリは、留鳥と冬鳥の両方がいる」と話し、体色が違う識別方法を説明した。
初参加の宮崎誠一朗君(龍瀬小学校1年)は「鳥がきれいに見えた」、内野灯さん(龍郷小学校1年)は「5種類以上見れた。楽しかった」と話した。