プレガイドで資質向上

プレガイドで資質向上

エコツアーガイドの案内で〝足下の宝・魅力〟を再認識=26日、天城町秋利神

足元の〝宝・魅力〟再認識
7コースに約90人 徳之島虹の会主催

 【徳之島】NPO法人徳之島虹の会(政武文理事長)主催の第3回エコツアーガイド研修生プレツアーが26日、徳之島一円の計7コースであった。不安定な空模様だったが一般住民ら約90人が参加。資質向上も兼ねた認定および研修ガイドらの案内で参加者らは〝島の宝・魅力〟を再認識した。

 2017年度から2年連続採択の奄美群島民間チャレンジ支援事業(奄振事業・群島広域事務組合実施)の一環。世界自然遺産登録に備え、安全・安心で質の高いガイドの育成による雇用創出、ツアー商品づくりが目的。18年度はプレツアー(参加無料)やコースの設定、リーフレットの作成など、エコツアーガイドブラッシュアップ事業に取り組んでいる。

 プレツアー最終回の同日は、午前と午後の部に分けて▽徳之島町「山集落と滝」「花徳・畦集落」▽天城町「松原・与名間集落」「秋利神・西阿木名集落」▽伊仙町「喜念浜・喜念集落」「面縄・検福集落」「阿権集落」の計7コースであった。ガイドらは、エコツーリズムの観点から各集落地域の自然、歴史、文化、民俗、産業、生活面にいたる総合的な視点から解説した。

 「秋利神・西阿木名集落」コースには町内から10人が参加し、公認ガイドの松村博光さん(73)や豊村祐一さん(63)、同研修中の美延優志さん(28)ら3人が担当。リュウキュウアサギマダラの越冬地や「秋利神古墓」、秋利神集落の散策、謎の歴史メッセージ「戸森の線刻画」、「下原遺跡群(加万答古墓群)」などを探訪した。

 参加者の中には「島を出て40年目に帰ってきたが、知らないことが多い。新しい発見ができた」との声も。

 同日夕は伊仙町ほーらい館で、自然と遊ぶエコツアー㈲ネイティブビジョン大野睦代表取締役による「公認エコツアーガイドが語る、世界自然遺産登録から25年の屋久島の現状と課題」の講演会と意見交換会もあった。

 同ガイドの問い合わせは徳之島虹の会(伊仙町伊仙、電話0997―86―3537へ。