和泊、知名両町選管が出前講座

和泊、知名両町選管が出前講座

模擬選挙で1票を投じる生徒ら=沖永良部高校=

「政治に興味持ちたい」
沖高1年生90人参加 模擬投票で1票投じる

 【沖永良部】和泊、知名両町選挙管理委員会による出前講座「政治的教養を育む教育」が29日、沖永良部高校であった。同校1年生90人が参加し、選挙への認識を深めた。

 選挙に関心を持ってもらおうと、高校生を対象に2015年から毎年実施。この日は、和泊、知名両町の選管と役場職員ら12人が学校を訪れた。

 和泊町選管の谷山俊秀委員長は「若い有権者の投票を促すためにも学校との連携が大事になっている。講座を機に家族と一緒に選挙について語ってほしい」と呼び掛けた。

 授業では、選管書記が選挙の仕組みや種類などについて講話後、架空の町「エラブ町」の町長を決める模擬選挙を実施した。

 立候補者役を務めた生徒2人が登壇し「奄美群島と沖縄県がお互いに助け合う体制作りが重要だ」「世界に誇れる特産品のジャガイモとエラブユリを活用して沖永良部島をPRしていく」などと公約を述べた。

 本番同様、選管が見守るなか、生徒らは緊張した表情で1票を投じた。

 同校1年の和野悠真さん(15)は「若い人に選挙権が与えられるということは、それだけ重い責任を持つということ。これからは、沖永良部だけでなく日本全体の政治にも興味を持ちたい」と話した。