「みどり香るまちづくり」企画コンで環境大臣賞

知名字の吉田区長(左)と地域おこし協力隊の勘里さん(右)=知名町、イナミズゴー公園=


公園の整備イメージ図(同字提供)

「イナミズゴー(稲水川)公園」花でいっぱいに
知名町知名字

 【沖永良部】環境省主催の第13回「みどり香るまちづくり」企画コンテストの結果がこのほど発表され、知名町知名字の企画「花の島 えらぶ 香りのカレンダー ~イナミズゴーきゅらさん公園」が最高賞となる環境大臣賞に輝いた。3月1日に表彰式(会場、東京)が開かれる。
 同コンテストは、「かおりの樹木・草花」を用いた環境を創出しようとする地域の取り組みを支援するため2006年から実施している。今回22件の応募があり、今月18日に結果が発表された。

 受賞企画は、知名町の中心地にある「イナミズゴー(稲水川)公園」にバンシロウやイジュ、ゲットウなど島ならではの花木約30種類を植栽し、1年間を通して花の香りが漂う場に整備する内容。企画名にある「きゅらさん」は島の方言で「きれい、美しい」の意味で、多くの人に愛される場所になって欲しいという思いを込めた。

 昨年3月から話し合いを始め、同町役場、同町商工会青年部、JAあまみ青壮年部、おきのえらぶフローラルホテルの4団体がプロジェクトに協力した。新年度には、企画をもとに整備を進めていく予定。

 同字の吉田末次区長(68)は「今まで島の緑に対し関心が薄かったが、企画を考えていくうちに改めて島の植物に興味を持てた。公園を花木でいっぱいにして、子ども達に引き継ぎたい」と話した。

 企画作りに関わった同町地域おこし協力隊の勘里絵利奈さん(32)は「プロジェクトの参加者全員で受賞を喜んだ。公園を訪れた人が、島内の観光スポットまで足を運びたいと思えるような場所にしたい」と語った。

 副賞として企画内容に応じた樹木が提供される。