沖永良部署「巡査どんふれ合いフェア」

寸劇で防犯のための合言葉「いかのおすし」を呼び掛ける署員ら=知名町=

白バイに乗り低速走行を披露する吉元巡査長=知名町=

「110番」正しく使って
女性白バイ乗務員がデモ走行

 【沖永良部】沖永良部署はこのほど、「110番巡査どん ふれ合いフェア」を開催した。お巡りさんらによる寸劇やパトカーの展示などを通して、110番の正しい利用を呼びかけた。

 イベントは、地元児童らの正名ヤッコで幕開け。署員によるかくし芸や警察術科の披露、110番講座などが行われた。

 知名交番連絡協議会「ちなん守り隊」のメンバーによる寸劇は、不審者による児童への声かけ事案を想定した内容で、メンバー扮する子ども達は▽いかない▽のらない▽おおごえでさけぶ―など防犯のための合言葉「いかのおすし」を実践し、自分の身を守った。

 同署の向原昭仁署長は「110番は、急を要する事件や事故に素早く対応するための制度だが、いまだにいたずら電話が後を絶たない。ぜひ、適正利用を心掛けてほしい」と話した。

    ◇

 屋外イベントでは、パトカーの展示とともに、同署初の女性白バイ乗務員、吉元睦美巡査長(27)が白バイのデモ走行を披露した。

 排気量800CC、重さ315㌔㌘の大型バイクを操り、不規則に置かれたパイロン間の走行やバランスを保ちながらの低速走行などを見せた。

 「大学で大型二輪の免許を取得し、いつかは白バイで駅伝の先導をしたいと思っていた」という吉元巡査長。沖永良部署に赴任後に夢が叶い、島内で開催された駅伝大会の先導任務に就いた。

 「駅伝や今回のようなイベントでは、多くの住民が見ているので緊張するが、島の子ども達が白バイに乗って仕事がしたいと思ってくれればうれしい」と話した。