「あまみハンドメイド大賞」

作品を手に笑顔を見る受賞者たち

大賞を受賞した正親さんの作品「ササントのイヤーアクセサリー」

大賞は正親さんのアクセサリー
7部門8人、受賞者決まる

 奄美のものづくり活性化とフリーランスの育成を目指す「第3回あまみハンドメイド大賞」(奄美市、㈱しーま共催)の審査結果が3日、奄美市名瀬の旧県工業技術センターで発表された。大賞は、ta―ta handmadeのアクセサリー作家・正親望さん(奄美市名瀬)の「ササントのイヤーアクセサリー」が受賞。正親さんは「家族と一緒に出掛けた宮古崎のササントからアイデアを得た。まさか自分が大賞とは」と観衆を前に喜びを語った。

 イベントは、市の「フリーランスが最も働きやすい島化計画」に基づき開催。ハンドメイド作家ナンバー1の人気アプリ「minne」を運営するGMOペパボ㈱が協力した。

 審査基準は「奄美の自然・豊かさ・時間を表現する」と「オリジナル作品である」の2点。奄美大島と加計呂麻島の作家32人から計36点の作品応募があった。

 この日は、同センターで開催のイベント「あまみハンドメイドマーケット2019」内の会場で、一般投票を交えて審査。7部門8人の受賞者を決定し、賞状や記念品などが贈られた。

 正親さんは受賞作について「大島紬を織る糸を使って、笹や海が風に吹かれる様子を表現」とこだわりを話し、「腕はまだまだ未熟だけど、来年も出品したい」と意欲。minneのアプリ開発者・阿部雅幸さんは「年々作品の進化が見てとれる。見たことない素材の組み合わせ方が特長で、技術は高い」と今回の応募作品を講評した。

 この他、この日行われたマーケットでは、小物販売を中心に、ワークショップ体験や飲食など25ブースが出店。新たなアートとの出会いを楽しむ、大勢の住民や家族連れでにぎわった。

 大賞以外の受賞者は次の通り(敬称略)。

 【優秀賞】room505・矢野亜美(奄美市名瀬)【オーディエンス賞】浜口妙子(同)【minne賞】諌山あずさ(瀬戸内町)【大島紬賞】川口美喜枝(龍郷町)【島ギフト賞】徳山貴広(奄美市名瀬)【しーま賞】久保智子(同)、盛亜紀子(同)