市議有志ら駆除作業

市議などが対策外来種の除去作業を行った

大浜海浜公園で外来植物
次世代に繋ぐ会

 「奄美の宝を次世代に繋ぐ議員の会」(会長・金子万寿夫衆院議員)は3日、同市名瀬小宿の大浜海浜公園で外来植物の駆除作業ボランティアを行った。園内駐車場に広がる緊急対策外来種「アメリカハマグルマ」の刈り取りに、市議や関係機関など約40人が午前中、汗を流した。

 同会は奄美選出の県議や奄美群島の市町村議有志でつくる超党派の連盟団体。昨夏、発足した。

 奄美・沖縄地域の世界自然遺産登録に向け、地域の環境保全を目的に、今回の除去作業を計画。この日は県議や市議、環境省奄美野生生物保護センター、市職員、県建設業協会奄美支部などから参加があった。

 作業を前に奄美の植物に詳しい、写真家の山下弘さんがレクチャー。アメリカハマグルマは1970年代に緑化用として沖縄各地に導入された。奄美でも繁殖が進んでおり、現在、在来植物の生育などへの影響が懸念されているという。

 同センターの千葉康人上席自然保護官は、▽根こそぎ刈り取る▽除去後はごみ袋に入れる▽継続的な作業―など駆除のポイントを説明。それを受け、参加した市議らは道具を使って丁寧に根を掘り起こしながら、広範囲に繁殖していたアメリカハマグルマを除去した。

 同会事務局長の安田壮平議員は「奄美に繁茂する外来植物対策に継続して取り組む」と話し、ツルヒヨドリなど他の対策外来種についても駆除作業を行っていく考えだ。