バニラ、搭乗数1千万人達成
格安航空会社(LCC)バニラ・エア(井上慎一代表取締役社長、千葉県成田市)はこのほど、全路線の累計搭乗者数が1千万人(今年1月26日付)を達成したと発表した。2013年12月に就航して以来、5年1カ月での大台到達を果たした。奄美大島に就航する、成田便は延べ48万1883人、関西便は延べ16万1856人=いずれも18年12月末時点、奄美空港管理事務所まとめ=が利用している。
同社はANAホールディングスが出資する国内LCC。国内線は奄美大島を含む、成田、関西、札幌(新千歳)など国内7路線、国際線は東アジアを中心に6路線が展開。就航機材はエアバスA320―200型機。
2014年7月1日に就航した奄美大島―成田線の搭乗者数をみると、初年度5万1280人。その後は、15年10万4832人、16年11万8401人、17年10万4006人、18年10万3364人―でこれまで搭乗者数は10万人以上、搭乗率8割を維持している。
また17年3月26日に就航した奄美大島―関空線は初年度7万3373人、18年8万8483人で増加傾向となっている。
同社は、同じANA系列のLCCピーチ・アビエーション社と統合され、運航は今年10月26日まで。奄美関連路線は、成田便が8月31日、関西便5月6日で終了する。
以後はピーチブランドで展開され、成田線は10月1日から、関西便は冬季ダイヤ期間での再開となっている。
同社広報は約4年半の就航を振り返り、「奄美は本社にとって象徴的な存在。大台達成に貢献した路線の一つであることに間違いない」とし、今後について「最後まで利用しやすい価格、充実したサービスの提供に努めたい」とした。