関係者らがテープカットを行ったバレイショ出発式=知名町=
出荷量、前年上回る5006㌧計画
作付面積300㌶越え 肥大不足で小玉傾向
【沖永良部】2019年産バレイショ「春のささやき」出発式・出荷協議会(JAあまみ知名事業本部園芸振興会・JAあまみ知名事業本部主催)が11日、同事業本部ばれいしょ出荷場であった。今期の出荷量は5006㌧(前年実績4725㌧)を計画。出発式には多くの町民が集まり、バレイショを満載したトラックを送り出した。
沖永良部産バレイショは、1996年から「かごしまブランド産地」の指定を受けている品目。
今年産の作付面積は306㌶(前年279㌶)。品種別でメークイン86㌶、ゴールド126㌶、デジマ21㌶、アローワ25㌶、ニシユタカ48㌶となっている。
同事業本部によると、今年産の生育状況は、種バレイショに関して北海道産の作柄不良の影響で若干の規格調整はあったが、種子注文量100%を確保。今期早植えの冷蔵種子は、植付期・初期生育期ともに気象条件に恵まれ良好な作柄だったが、生育後半は暖冬で、肥大不足による小玉傾向となっているという。
出発式では、園芸振興会の久本和秀会長や今井力夫町長ら11人がテープカットを行い、知名小学校金管バンドの演奏とともにバレイショを乗せたトラックが出発した。
かごしまの農林水産物認証制度(K―GAP)の認定書授与式の後、出荷協議会を開催。あいさつに立った久本会長は「昨年は品質、収量ともに良かったが、大変厳しい価格となった。今年も価格的に苦しい環境となっている。計画の出荷量を処理するには、生産者の協力が必要。掘り取り作業は天候に左右されるが、早めに出荷してほしい」と呼び掛けた。
このほか、情勢報告や生産販売計画について協議が行われた。