与論の映像がノミネート

与論島の映像作品がユーチューブ再生回数312万回を超えた(ユーチューブより)

ユーチューブで312万回再生 魅力映し出す
日本国際観光映像祭

 観光振興に向け、地域の魅力を伝える映像の祭典「第1回日本国際観光映像祭」が13・14日、大阪市の大阪工業大学梅田キャンパス常翔ホールで開かれる。国内外から集まった作品が並ぶ中、日本部門にノミネートされた与論島の動画が高評価を受けており、公開中の動画投稿サイト「ユーチューブ」では再生回数312万回超えを記録。島内で味わえる自然や海、人の暮らしなど、魅力を映し出した高画質の映像美が話題を集めている。

 摂南大学、和歌山大学の共催。世界各国からエントリーされた映像作品224作品(海外142、国内82)中、54作品をノミネート。映像祭の期間中、上映するという。

 エントリー作品はドローンによる空撮、地域の風景や観光スポットを高解像度(4K、8K)で映像化。最終日の14日はグランプリ発表と授賞式を予定している。

 与論島の魅力を映した「Yoron Island Japan in 8K」の永川勇樹監督は、4分間の映像に文字情報を一切入れず、視聴者を島の中に引き込む映像で制作。「百合ヶ浜」や海岸に打ち寄せる波、海中の様子など、海を中心にまとめた内容がノミネート作品の中でも特に評価を集めた。

 同映像祭ディレクターの木川剛志・和歌山大学観光学部准教授は「『実際に足を運んでみたい』という気持ちにさせる映像。世界に紹介できるクオリティー」と賞賛している。

 主催者側によると、グランプリ作品は今秋ポルトガルで開かれる「国際観光映像祭」へのエントリーが確定。地元の観光関係者は「与論の魅力の世界発信につながる」として、今回のノミネートに期待感を示している。