和泊町「みんなの会議」キックオフ

和泊町「みんなの会議」キックオフ

町民約100人が参加したみんなの会議=和泊町=

現状や課題について意見
約100人参加 町づくりの基本計画作り

 【沖永良部】和泊町の第6次総合振興計画の策定に向けた「みんなの会議」キックオフミーティング(同町振興計画策定委員会事務局主催)が7日、同町防災拠点施設やすらぎ館であった。役場や関係機関から約100人が参加。グループに分かれて町の現状や課題について意見を出し合った。

 「みんなの会議」は、町づくりの基本となる「第6次総合振興計画」の素案を作ろうと、行政や関係機関などの代表者を集め組織された。

 会議は▽産業▽福祉▽生活環境▽教育・文化▽コミュニティ▽行財政―の六つの分科会をさらに細分化した13専門部会に分かれ、町の現状や課題について協議する。今後、8月末まで定期的に会議を開く。

 この日は、自己紹介の後、各テーマに沿って意見交換。共生協働の分科会では「婦人会のメリットをどう作るか」「業者や町まかせではないボランティアの教育」などのほか、移住・交流の分科会では「空き家の大家さんとの交渉が難しい」「引っ越し代が高い」などの意見が出た。

 協議の前に、鹿児島大学法文学部澤田ゼミの学生3人が、沖永良部の観光課題の解決に向けたアイデア「The Cashless Island」を紹介。地元体験型観光や生体認証を使った完全キャッシュレス化などを提案した学生らは「沖永良部の発展のためには産業構造を変えるほどの熱量が必要だ」と呼び掛けた。