高齢者見守り協定に調印

高齢者見守り協定に調印

買い物弱者解消などを目的とした移動スーパーによる高齢者見守り協定の調印式が行われた(宇検村役場会議室)

宇検村 安心して過ごせる地域へ
移動スーパー2号車 18日から120世帯対象にスタート

 宇検村は15日、同村湯湾の役場内で移動スーパー「とくし丸2号車」高齢者見守り協定調印式を行った。㈱グリーンストア(里泰慶代表取締役社長)の移動スーパー2号車が同村など3コースを移動販売しながら、高齢者の見守り活動を実施する。協定を交わして、見守りネットワークの拡充が期待される。

 同社は高齢者や身体の不自由な買い物弱者の一助になる目的で、移動スーパー事業を展開。昨年7月に同市名瀬地区と同笠利町内で120世帯を対象に1号車が開業している。

 2号車の事業は、18日に同市住用町からスタート。同村は週2回(火・金曜日)、久志、生勝、田検、湯湾、石良、須古、部連、佐念の8集落40世帯対象に移動販売と見守り活動を実施する。

 また移動販売だけでなく高齢者等の見守り活動も実施。同社と高齢者見守り協定を結ぶ同村は、奄美市に次いで2番目になるという。

 2号車で移動販売を担当するのは、同村湯湾出身の元田祐馬さん(40)。元田さんは「商圏調査で地元を回り、『ぜひ回って来てもらいたい』など期待する声が多かったが、これほど必要とする人が多いのかとショックも受けた。地域を隅々回り見守り隊として安心に過ごせる地域になるよう貢献したい」と話した。

 元山公知村長は、「協定できてうれしい。村としても近隣ネットワークなどで買い物弱者を把握しているが、その後に密に見守ることができていない。連携を取りながら、このネットワークを広げて行きたい」と語った。