代替運行に関する住民説明会が行われた大和浜公民館会場
大和村路線バス廃止に伴う代替運行に関して村は17・18日の2日間、住民に向けた説明会を各集落で開いた。村企画観光課が集落を回り、新たな路線のルートやサービス内容を説明。4月6日から始まる運行実施に向けて、住民に理解を求めた。
事業は村が運営し、運行業者は合資会社大島タクシー(本社・奄美市名瀬)に委託を決定。平日5便、土日祝日3便、今里~県病院までの区間をマイクロバス2台で往復する。
停留所はこれまでの利便性を鑑み、村内は従来通り12カ所を維持し、奄美市内の区間(根瀬部~県病院)は9カ所設置。運賃は当面は無料となり、有料運行の認可が下り次第、有料に切り替える。
乗車には、村民パスポートが必要となり、高校生用(青)、65歳以上・身障者用(黄)、一般用(緑)の3種類を発行。役場で手続きを行い発行される。
この他、大きな改正点は、奄美市内の区間の乗降は、名瀬行が降車のみ、村行が乗車のみに条件を変更。奄美市内を移動する希望者には、その他の交通機関の利用を勧めている。
17日、大和浜公民館(中井良二区長、約260人)では、集落住民約20人が参加し、当局が説明。「慣れるまで戸惑う可能性もあるがご了承を」と理解を呼び掛けた。
住民からは「墓参りなどで利用する村出身者は」「認可後ルートの変更は」など質問。当局は「利用希望者には乗車いただく方向。知り合いには周知を」「認可後もルート変更の予定は今のところない」などと応じた。
説明を見守った中井区長は「スーパーでの停留所がなくなり、(名瀬でしか買うことができない商品もあり)買い物に行く年寄りに負担がないか心配」と述べ、今後については「住民に支障がないかしばらく様子を見て、問題があれば村には要望・進言したい」とした。
問い合わせ・パスポートの発行などに関しては、同企画観光課電話0997―57―2117、FAX0997―57―2161まで。